今回は私のお気に入りで、いろんな場面で使えるオープンリールテープシミュレータープラグイン、 Nomad Factory MAGNETIC IIを紹介していきたいと思います。
5/31までは日本の代理店である Media Integrationにて かなり大幅なセールをやってたりしますので、ぜひチェックしてみてください。
本家サイトからは、デモでお試しもできますよ!
概要
テープシミュレーターという分類になっていますが、簡単な操作でいろいろな効果を得ることができます。
私の使い方としては、
- ドラムミックスバス:音をまとめ、ドライブ感を与える
- ベース:音の重心を下げ、弱冠の歪みをつける
- ドラムループ:極端に音質を落とし、ローファイエフェクトとして使う
- マスタリング:アナログっぽさを付加し、音圧をかせぐ
などなど、実際に多くの音源で利用しています。
どのように音が変わるかを動画でチェック!
ドラムフレーズをサンプルとして、実際にエフェクトをかけた音とバイパス音を聞き比べる事が出来る動画を作ってみました。
まずはこちらをチェックしてみてください。
各サンプルごとに、できるだけ音量・音圧に違いが出ないように調整してあります。
0:05〜
サンプルのドラムフレーズです。
音源は Superior Drummer 2で、エフェクトなどはかけていない素の音になります。
0:21〜
軽めにドライブをかけたセッティングです。
スネアの余韻を聞くと、違いが分かりやすいと思います。
中低域が強調されて音が太くなり、全体的な質感が変わりました。
この音を聞いた後にバイパスの音を聞くと、なんか物足りない音に聞こえてくるのが分かるでしょう。
1:17〜
ガッツリとエフェクトをかけ、かなりハードな音作りです。
コンプをかけたように音がつぶれ、サチュレーションによってジャリッとした質感になりました。
また、コンプの効果によって余韻がだいぶ強調されています。
2:05〜
テープスピードを極端に落とし、ローファイエフェクトっぽい使い方です。
ただの歪みエフェクトでは得られない、独特のざらっとした質感が面白いですね。
2:28〜
EQやコンプなど他のプラグインを一切使わず、MAGNETIC IIのみでドラムの音作りに挑戦してみました。
SD2の元の音がいいとはいえ、結構な所まで作り込めるものですよ!
いかがでしたでしょうか。
パラメーターの数は決して多くはありませんが、かなりいろいろな効果が得られることがおわかり頂けたと思います。
これ以降の記事では、プラグインの具体的な使い方、パラメーターの解説などをしていこうと思いますので、どうぞお楽しみに!!
次回:Nomad Factory 『MAGNETIC II』 レビュー&解説 Part.2