私が愛用しているMIDIコントローラー、KORGの microKEYを紹介したいと思います。
私がもっているのは一世代前の物で、今はすでにワイヤレスタイプの後継機種である microKEY2 AIRが発売されています。
しかし、基本的な部分やコンセプトは大きく変わっていませんので、参考にはしていただけるのではないでしょうか。
それでは、早速いってみましょう!
掲載している写真は実際に私が使用している物ですが、当時の限定カラーなので、このバージョンは今では販売されていないようです。
概要
KORGから販売されている、ミニ鍵盤を採用したMIDIコントローラー。
25鍵、37鍵、49鍵、61鍵と豊富なラインナップがあり、それぞれにBluetoothを使ったワイヤレス接続が可能なAIRシリーズがあります。
コンパクトなのにちゃんと弾ける
『ちゃんと弾けるミニ鍵盤』というのがこの製品の最大の特徴です。
同じKORGでワンサイズ下の製品に、 nanoKEYと言うシリーズがありますが、これはパンタグラフ式のキーボードと同じようなタッチの鍵盤であり、正直フレーズを弾くのには向きません。
これで超絶早弾きをするジョーダン・ルーデスという変態もいらっしゃいますが……これはこれで必見です。
失礼、ちょっと話がずれてしまいました。
しかし、このmicroKEYはコンパクトなミニ鍵盤タイプでありながら、しっかりフレーズを弾くことができます。
実際に私の作る曲の大半が、このmicroKEYで打ち込みをすませています。
ちなみに、これが私の作業環境ですが、
Macのキーボードより小さいです。
机の大きさは一般的な90cm幅の物で、それほど大きな訳ではありませんが、これなら机の上に置いても平気です。
実際の大きさとしては、奥行きはCDのケースと同じくらい。
通常の鍵盤と比較すると、こんな感じになります。
こんな感じで、だいぶコンパクトなサイズでありながら、ベロシティなどにも対応しており、通常の打ち込みには必要十分な機能がついています。
付属ソフトが豪華
KORGのMIDIキーボードのおすすめできる点として、おまけについてくるソフトが豪華である、という点が挙げられます。
詳しくは 製品紹介ページを見てもらうとして、特筆すべきはおまけソフトの中から『 UVI Digital Synsations』を選ぶことができるという事です。
このソフト、正直音の好みは分かれると思いますが、単体で買えば$199です。
もう一度言います。
$199です。
つまり、¥5,000のMIDIコントローラーを買うと、定価で¥20,000オーバーのソフトシンセがついてくる……もはや意味がわかりませんね。
まあ実際の所、多分音源の権利の関係でこうなってるんだろうとはおもいますが、お得なことには間違いありません。
(ただし、この音源はほんとにたまにですが無償配布してたりします。一年に一度くらい)
肝心の音については、80年代後半から90年代初頭に流行った、懐かしいシンセの音を収録したものであり、最初に言ったとおり好みは分かれます。
ただ、そういう音が欲しい人にとってはこの上なく素晴らしい音源ですので、ぜひ触れてみていただければと思います。
試しに、小一時間ほどでデモ曲を作ってみました。
音源はすべてDigital Sensationsのもの、コンプなどのエフェクトは一部他のプラグインを利用しています。
「うわ、ダセぇ」と思ったアナタ。
無理にこの音源を手に入れる必要はありません。
「おっ、懐かしい!!」とおもったアナタ。
ぜひこの音源を手に入れましょう。
私の仲間です。
ほとんどが『UVI Digital Synsations』 の紹介になってしまいましたが、他にもいろいろな音源を選ぶことができます。
ぜひデモを聞いて、自分に必要な音源を選んでみてください。
問題点
このコンパクトなサイズのため、いくつか犠牲になっている部分があります。
25鍵モデルはサスティーンペダルが繋げない
ただし、サスティーンペダルの機能をもつボタンがあり、これを使えば打ち込みやレコーディングの際も問題ありません。
また、Ver2の37鍵以上のモデルであれば、サスティーンペダルの接続端子がついています。
MIDI端子はついていない
正直なところ、今のご時世はUSBさえついていれば問題ないとは思いますが……。
アフタータッチは対応していない
このクラスにそこまで求めるのは酷ってものでしょう。
そこまでの物がほしければ、おとなしくちゃんとしたコントローラーかシンセを買いましょう。
総評
普通のキーボードをすでに持っていて、サブで机の上に置けるタイプの鍵盤が欲しい場合や、持ち運びが可能かつちゃんと弾ける鍵盤が欲しい場合は、非常におすすめできる製品です。
サイズ展開も豊富なため、自分にぴったりな製品を選びやすいというのも大きなポイントです。
ワイヤレスはちょっと割高ですが、通常版はかなりコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
なにより、何度も書いているように
このサイズでちゃんと弾ける
ってのは大きいです。
おすすめの機種なので、ぜひ実機を見かけたら触ってみてくださいね。