今日は友人達と一緒に、渋谷Bunkamuraで開催されている『俺たちの国芳 わたしの国貞』に行ってきました。
江戸時代の浮世絵師である歌川国芳、歌川国貞の作品が展示されていたんですが、
まぁこれがすさまじい。
今から150年前に作られた作品とは思えないような鮮やかさ、迫力なんです。
よーく見ると、箔押しみたいな加工がされていて、銀色でしかも凹凸がついている所があったり。
(当然箔押しの機械とかないので、全部手でやってるんですよね、コレ……)
ホラー系の作品で、ぱっと見では気づかないところに、だまし絵のように髑髏が描いてあったり。
(怖いよ!!!)
ものすっごくポップなテクスチャかつ、ポップな色使いの背景があったり。
(私はそれを見たとき、なんかこれ、『ヘブン状態!』っぽい……と感じました)
ちなみに、個人的に一番気に入ったのはこの作品です。
巡回中にトイレに行きたくなって出口に向かっている時に、これが目に入った瞬間、思わず足を止めてしまいました。
色鮮やかな浮世絵達の中で、あえて青に統一された色使いが、もの凄く何かを訴えてきたんです。
遊女という、外側から見たら華やかなように見える世界の中で、遊女達が背負っていた悲しみを表しているのか?
それとも青一色という静謐さで、女性の美しさを引き出そうとしたのか?
本当の所はわかりませんし、そんなうんちくをたれるほどの知識は持ち合わせてはいませんが、見た瞬間に『何か』を伝えてきたのは事実です。
私は絵描きではありません。
絵画についての教養もありません。
しかし、先ほど書いたように、『何か』は伝わってきました。
それは、『鮮やかさ』であり、『迫力』であり、『艶やかさ』であり、『喜び』であり、『悲しみ』です。
皆様も是非、実際に会場へ行って作品を間近で見てみてください。
たぶん、『何か』を感じ取れるはずですよ。
ボストン美術館所蔵 俺達の国芳 わたしの国貞 (くにくに展)
@ Bunkamura ザ・ミュージアム